法華経の奇跡

法華経の奇跡、謝世輝著
KKベストセラーズ(ワニの本)

この本の初版発行は1984年、今から34年前。
私がこの本を手にしたのは今から5年くらい前。

ずっと本棚にあった。
正直つまんなそうなので読む気がしなかった。

今日ふと読んでみようと思って手にしたんだけど、
一気に読んでしまった。
多分、今の私が求めていたのだと思う。

 

まず法華経とは何かを話す。

紀元前5世紀前後に
ネパールの国の釈迦族の王家、
ゴーダマ家の太子として生まれた釈尊が
教えを広めた仏教が中国に伝えられ、
六種類の漢訳経典が作られた。

法華経は
そのうちの鳩摩羅什(くまらじゅう)が訳したもの。
それが朝鮮半島を伝わって
聖徳太子の時代に日本に伝わった。
聖徳太子が日本で最初の法華経信者と言われている。

私が書評を書いたのは法華経の中に、
今人が抱える人間関係や仕事や生き方に
関するヒントがたくさん詰まっているから。
なのであえて書評を書いてみた。

 

法華経は28章からなっているが、
漢字だらけなのでよくわからない。
お坊さんがお経として読んでいるものだ。
実はあれは全て物語なんだ。
私も最初にそれを知ったときはビックリした。

その物語をわかりやすく
現代にも通じるようにこの本は説明している。

 

私が法華経を研究している一番の理由は、
人間の心の内部には
「仏性」という善なるものがあって
それを育てていこうという考えだから。

さらにすごいのは
人間が全て仏性をもっているのだから、
自分以外の存在も尊重しなければならない
と考えるから。

他人のことを愛しなさいってよく聞く。
仏教ではそれをこう考える。

 

人は自分に「仏性」があることもわからないし、
ましてや他人に「仏性」があるなんて思わない。

だから、
自分に自信が持てなかったり、
他人を攻撃したりする

 

この「仏性」は法華経の中に
「衣裏繋珠(えりけいじゅ)のたとえ」
として書かれている。

貧乏な男が金持ちの親友の家を訪ねた。
金持ちの親友は貧乏な男のために、
男が寝ている間に高価な宝珠を
彼の着物の裏に縫い付けた。

しばらくして金持ちの親友は
貧乏な男のもとをたずねるが
男は相変わらず貧乏のまま。

着物の裏に宝珠を縫い付けたはずなのに
おかしいと思い聞くと、
男は気がつかなかったという。

どんな高価なものを持っていても
気がつかなければ持っていないのと同じ。

私たちには仏性という宝珠があるのに
気がつかなければ豊かになりませんよと。
早く気がついてくださいということ。

こんな風に分かりやすく
法華経が言っていることを
この本は書いている。

 

30年近くもたつのに
著者が本を書いた当時心配していた状況は、
現在もあまり変わらない。

もっとひどくなっているかもしれない。

宗教というと拝みさえすれば救われるとか
幸せになると思われている。

しかし、実は法華経にはそんなことは書かれてない。

毎日毎日の自分の生き方の指針となるものが
たくさん書かれている。

そういった観点で私は法華経を研究している。
もちろん、学ぶだけではなく、
日々少しでもそれが実践出来るよう努力している。

そんな実践方法もこの本には書かれている。

 

 

 

 

 

 

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