友だち幻想

友だち幻想、菅野仁著
ちくまプリマー新書

以前、私は同じ職場の同じ年代の男性に
2年間無視された経験がある。

その人とは無視される前の2年間は
毎日お昼を食べに行くほど仲が良かった。

「あの店の○○は美味しいよ。」
「じゃあ今度食べに行ってみます。」
なんて会話をしていた。

2年ぐらいたった頃から、
なんか私に対する接し方が
前と違うかなと感じ始めた。

そして、ある日を境に
完璧に口をきいてもらえなくなった。

その人とは仕事で若干関わりがあった。
私がその人に書類を渡すときに
説明しようとしても
手でここへ置いておけといった感じだった。

最終的に私はそれも原因の一つとなって
「うつ病」になってしまい、
会社を退職した。

今はもう元気だが。

 

この本は、
他者は自分とは違う
ということを大前提に考えるべきだと言っている。

また
濃密な関係から、あえて距離をおくこと
他者との距離の感覚
は重要だって言ってる。

自分の他者との距離の取り方のクセを分析すること
も大事だっ言ってる。

 

私は他者とベタベタの関係よりも
少し距離がある関係の方が居心地がいい。

話した職場の男性のときは、
私にとっては距離が近かった。

私は毎日一緒に昼食を食べに行くというよりは、
一人で昼食を食べたい方かな。

たまには一緒もいいけど。

多分2年くらい経って
その人との距離感が近くなりすぎて
私は息苦しかったんだ。

私が無意識にその人との距離を取ろうとしたのを感じ、
その人は私と距離をとったんだなあって
この本を読んで思った。

距離感
自分の他者との距離感のクセ
そして、他者の距離感のクセを掴む
これらが人との関係では重要なんだなあ。

この本を読むまでは
他者との距離感という視点で
他者を見たことはなかった。
これは私にとって新鮮な視点だった。

 

いままで、私は他者を理解しよう思っていた。

私の考えていた他者を理解するとは
他者を私と「異質」なものではなく
出来るだけ私と「同質」なものにしようとする
ことだった。

私は、相手のことを理解するという名のもとで、
自分を他者にあわせたり、
またその逆で
他者に自分に合わせさせようとしてた。

他者はコントロールできないということを
意識してたつもりだったけど、
この本を読んでここが腑におちたということは
他者をコントロールしようとしてたんだ。

まさにこの本のタイトルになっている
「友だち幻想」
他者は自分と「同質」という
幻想を抱いていた。

 

著者は他者に過剰な期待をもつのはやめて、
他者はどんなに親しくなっても他者なんだ
ということを意識した上で
他者と信頼関係を気づけと言っている。

他者は自分と「同質」にはならない。
もしそんな他者がいたら
それは他者ではなく自分。

他者との距離感、
間合いと言ったらいいのかな。
それを意識しようと思った。

 

生きてくうえで大事な人との関係。
新しい視点に気づかせてくれた。

 

 

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